ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

「商道徳」は無い

(クラブハウス前の敷地地面・・・左側がクラブハウス)




"ビーチリゾート" に欠かせないものに、良く手入れされた庭がある。



いまのウチの現状は、まだ『工事現場』そのもの。



(ビーチの方から見るとこんな感じ・・・突き当りがクラブハウス)




(これ↑は、ボロ屋=古民家の跡地)




(敷地内のアチコチから出た残土)




敷地内には、セメントを捏ねてガチガチになった地面、ガラを山と積まれた場所、資材や残材でゴチャゴチャの所、数箇所の焚き火の跡。


とても『庭』とは呼べない。


先を考え、工事で出てきた土は後に庭土に使うべく貯めてはいるが、どうなることやら。



以前勤務していたリゾートで、オーナーが資材店から『ガーデニング用の土』というのを、一度買ったことがあるのだが、半分近くも石が混じっていた。


とても庭土と呼べる代物ではなかった。


(それでも、そこそこの値段が付いていた)


そんな経験もあって、庭土は今から準備しないと将来必ず困るのである。




注:説明させていただきますと、『ビーチリゾート』は海岸(=ビーチ)にあるものです。
ところがセブ島は、大昔に海底が隆起してできた島です。 つまり大昔のサンゴからできた石灰岩の島です。
今は島が形成されてから長い年月を経ているので、それなりに森(ジャングル)が形成され、植物が繁殖し土壌がありますが、海っぺたには、良い土はほとんど無いのです。






先日、(建築資材の)配達トラックが注文の品と共に、頼んでもいないビニール袋を持ってきた。


「なんだ、コリャ~?」、頼んでないよ~と聞いてみると『ガーデンソイル(庭土)のサンプルだ。』と言う。




(↑がそれ)





写真のように石ころだらけ、いわば石と砂礫だ。


フィリピンでも、良い土とは黒っぽい色で軽く手で握ると、はかなく固まるような・・・要は日本と同じだ。



売り物なのに、石ころだらけなど論外である。


私:「ナンダと!これがアレか!」


配送トラック運転手:『ガーデンソイル(庭用の土)だ~ぁ、さー!』




恥を知らん、とはこのことだ。


おおかた何処かの現場で、出てきたガラの砂礫が処分に困った。


そこで、引き受けたガラを『庭用の土』とか云って、売りつけて”一石二鳥”を得ようとしたのだろう。



この国のビジネスシーンで、こちらの為を思って何かをしてくれるという事はまず無い。


在比約20年の私の、『テッパン』の経験則だ。



「なんか、気が利いてるな」・・・・と思うときは、それはこちらを慮ってではなく、先様の利益に繋がるから・・・つまりウラがあると思って間違いないのだ。



”近江商人”の”三方善し”なんてあり得なくて、自分さえよければいい、”一方善し”が普通なのだ。




ちなみにうちの敷地の土は、黒いのは少なく茶色が多い。


ただ下の写真のように、茶色でもそんな薄茶じゃないし、粒子の大きさもマアマアだ。



(基礎の柱穴を掘っている・・・当然土が出る)




(出てきた土)




(こういう土は、後の為にセメント袋に入れてとって置く)





要は、ウチの残土のほうが、比較にならないほど良い土だ。




「ナメンナヨ~ッ!××××(←資材店の名前)!」

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