ガラス窓の相見積もり
フィリピンで多用されるジャラシー(ルーパー)ウインド。
アルミ金具、まだガラスは嵌めていない。
安価でこの国の気候にあっている。
日本にもあるが、ガラスを入れるとこうなる。
昨日は日曜日。
現場監督で引きこもりの私が、唯一外に出る日でした。
日曜日は、買い出し日でもある。
買出しの品目からして、セブ市ではなくドマゲティ市行きでした。
セブ市よりは近いので、身体は楽です。
いつものように奥様と二人連れ。
(『アツアツ』とかでなく、当然の流れ。手分けせずひとりでは、日が暮れてしまう。)
フィリピン1号は、スタッフJと子守りTと一緒に留守番でした。
昼飯は、久々にステーキでも・・・と思っていましたが、値段が上がっていて、ステーキは1人前だけ。
あとはピザを注文して、ステーキ&ピザ1人前ずつを2人でシェアーいたしました。
私はフィリピンに来て、胃が小さくなっていますのでこれで正解でした。
日本に居た頃は、酒も飯も、割り勘負けをしない“不敗伝説”の男だったのですが、もうダメです。
「・・・食べ放題」などと言う看板は、見るのもイヤです。
さ~てと、コテージに窓を施工する時が来た。
私は、2週間前に各窓の細かな仕様明細書を仕上げた。
まず、クラブハウスの窓を施工した、長い付き合いのガラス屋さんJRに、コテージ1号の窓の見積もりを頼んでいた。
窓は全部で12個所、それと浴室のガラス戸、外トイレの窓1箇所、さらに11基の特製フェンスライトのガラス込みで発注する。
前に居たリゾートから通算すれば、かれこれ5年の付き合いのJRだ。
連絡した翌日には来て、その2日後には見積もりを持ってきた。
他の日系リゾートの仕事もしている彼は、約束と時間にせっかちな『ジャパニーズスタイル』を、ある程度理解しているのだ。
しかしこれですぐJRに発注するほど、私は甘くない。
クラブハウスの窓のあいみつ(相見積もり)の際、恥を知らない金額を出した業者や、期日を守らない業者はもう相手にしないが、使ってみたいガラス屋さんがいたのだ。
ウチから2キロの小さな町に住む、M社のLだ。
管理人のオバチャンをLのところに行かせ、来てもらって仕様書を渡し、見積もりを頼んだ。
翌日見積もりを持ってこれるか聞くと、大丈夫だと言う・・・・
果たして、当日の指定の時間にやって来た。
(これはフィリピンでは、けっこう稀有なことだ。)
しかし持って来たのは、私の渡した仕様書に金額を書き込んだだけ。
これでは見積もりではない、単なるメモだ。
まして契約書は交わせない。
そこらを説明して、明日出直してもらう。
翌日に見積書らしいものを持ってきた。
見積もり金額は、JRより、1,500ペソ(4,000円←当時のレートで)ほど安かった。
トータル金額からすれば僅かな違いだ。
しかしJRには悪いが、今回私はLに任せることにした。
理由はなるべく地元の人、地元の業者に稼いでもらうという、ウチの ”ポリシー”。
そして、今まで散々見てきたJRの仕事ぶりとクオリティに、私自身が若干の疑問を感じていたからだ。
70%の手付け(ほぼ材料の仕入れ代)を払い、残りは仕事が全て終わってからと言う支払い方法で合意して、その契約の2日後のスタート、完了は1週間以内とした。
契約終了である。
面倒でも、フィリピンはアメリカと同じ契約社会である。
お金のやり取りに関しては、合意書(アグリーメント)を作りサインさせないと、後でとんでもないことになる可能性がある。
『ナァナァ』とか、『阿吽の呼吸』とか、更には『信用して・・・』とかは、あまり意味がない。
そして、初めが肝心だ。
『馴染み』になれば、お互い利益があるので、信頼関係が出来てくる。
そして契約通り2日後に工事が始まった。