アマカンシートとサクサクシート
上はコテージの脇にある ”パンの木” 。
中央が『パンの実』で、焼くと食べれるが「ウマィ!」とは思えない、ガイジンには珍しいだけ。
工事が進めば、(可哀そうだが)切るしかない。
さて話変わって・・・・
以前、顛末をお伝えしたように、サクサクシートの入手は困難を極めたのである。
そこで問題の『サクサクシート』であるが、そもそも、『何ぞやっ?』
説明しろと言われても、これが実は私も恥ずかしながら、よく分かっていないのである。
判っている範囲でご説明する。
ある程度年配の方は、柳行李(やなぎこおり)、ご存知!?ですね?
ああいう風な、天然素材を使った編み物の『建材』である。
サクサクの木?を薄く(1.5~2ミリ厚)切って、シート状に編んだ物である・・・らしい。
(らしいと云うのは、そもそも私は『サクサクの木』というものを見たことが無いのであります)
お分かりかな?
あるいは。
アマカンシートみたいで、材料が竹でないヤツ。
――というと、じゃ『アマカンシート』ってナニよ?・・・と来ますな。
クラブハウスのラウンジの、フウテンオリジナル『鬼太郎キャビネット』の側面に使った、あれがアマカンシートである。
上が鬼才、不肖:私が設計し命名した、『キタローキャビネット』。
アマカンは竹(の皮)を編んでいる。
そしてサクサクシートは、サクサクで編んである。
見た目はよく似ている。
しかしよく見るとサクサクには、竹の節の部分が見当たらないので分かる。
上は(キタローの)アマカンシート。
よく見ると、(竹の)節の部分が見てとれる。
こちらサクサクシート、節はないっ!
また、アマカンは、竹であるがゆえに細かい虫(竹喰い虫)が付いていて、粉がポロポロと出ることがある。
(竹喰い虫は海水に弱いので、バンブーベッドやバンブーソファを買ったら、海の底に1週間漬ければ、虫は死に絶える・・・そして乾かせてから使うとイイ・・・余談)
また色の美しさ、繊細さも、アマカンはサクサクには一歩譲るところがある。
サクサクがどんな木かと、試みにスタッフに聞くと。
『椰子の木みたいな木!』
と言われてしまう。
(オイオイ、なんじゃい、ソリャ?)
現地のフィリピン人と言えども、よくは知らないのである。
椰子の木のようで、竹のような皮を持つ木????
(余計わからん!)
(サクサクシートのアップ画像)
確かに節のようなモノは、見当たらない。
キレイです!
うちの近所には、ココ椰子(=ヤシの木で日本人がイメージするココナッツのなる木)は、イヤと言うほど生えている。
そもそも椰子の木の仲間は数百種類もあるのである。
(ナニを隠そう、椰子の木に関する分厚い専門書を読んだことがある)
アジアの熱帯では、椰子の木の類いはかなりあるのだ。
だが、『サクサク(椰子?)』など聞いたこともない。
その木が、サクサクシートの特産地であるサンボアン村に行けば、ウジャウジャ生えていると言う(・・・・本当か?)。
サンボアン村まで、40キロである。
行って見て来れば~・・・と思うだろうが、フウテンは引きこもりオヤジである。
正確には、月から土曜は一日中現場張り付き、日曜は資材買い出しの行脚に出る。
このリズムは、崩せない。
私は、『箱入り娘』ならぬ、『現場入りオヤジ』なのだ。
そこでネット検索。
合致する項目は・・・・・無い!
『サクサクの木』の本名(比名?・英名?・和名?・学名?)が、どれも分らないせいもある。
私が「たぶんそうかな~」、と思うのは『サゴ椰子』であるが、自信が無い。
いずれサクサクシートの謎を追求しに、”川口浩探検隊”を編成し、ジャングルの奥地:サンボアンに行くべきであろう。
ナンちゃって、いつのことになるやら。
2022年注:サクサクの正誤の判断は、あなた次第です。