コレは『商品』になる?
(勉強机、制作開始)
コテージ1号の応接セットを作ったヨッパライ大工のドドンに、次のミッションを授けた。
(後姿が大工の巨匠、酔っ払いのDだ)
コテージ1号の、お客様用の机と椅子だ。
『ノンビリステイ』をメインのターゲットとしたいウチの場合、お客様は2,3日で帰ると言うことはあまり無い。
特にコテージ1号は、ロングステイのお客様の滞在に耐える設計にしておいた。
そこで机&椅子なども必要になるのである。
コンセプトの“快適なネイティブ”に合う、机と椅子のデザインだ。
くたびれた頭を使い、アイデアを練り、図面を引く。
もともと、田舎でノホホンと生息するハンパ職人共と一緒に、他にない手作りリゾートを作ると決心した。
以来、奥様と私で、相当な量の業務を負担しなけりゃならない、という事は承知の上だ。
おかげで、毎日毎日が一瞬の如くに過ぎていくが、一点の後悔も私には無い。
さてその机のデザインだが、元はと言えば『サクサクシート』に惚れたからだ。
日本人からするとノスタルジック?、遥かなりけり明治大正、みたいでイイなと思う。
このシートの、”民芸品感覚”を生かせないものかと、ずっと考えていた。
奥様と相談して、天板をサクサク張りにして、サクサクの上にガラスを乗せることにした。
そうしないと、シートの凹凸で字が書けない。
額縁スタイル?、絵画のように天板にはめ込んだ。
(ほぼ完成)
ヨッパライ大工ドドンと古材木、これは狙い通り、絶妙のコンビネーションだ。
”稚拙さ”がイイのだ。
サクサクシート以外は、ウッドステインのマホガニー色を塗る。
全体をニスで仕上げる。
引き出しは、ローラー&レールを使わない昔ながらのスタイルとした。
実はクラブハウスで、今風のレールとローラーを使わせたところ、ガンコな?引き出しが多く出来て、閉口したのだ。
何のための文明の利器か分からない。
これなら、まだ木と木を滑らせたほうがましだと得心した。
もとはと云えば、村の職人が、引き出しレールなど扱った事が無かったからだが・・・
(私のミスだった)
サクサクシートはヤッパリいい味だ。
こちらは椅子、巨匠ドドンの単純なワンパターンデザイン。
この後、分厚いクッションを私が作る。
机も6ミリ厚のガラスをカットして、サクサクシートの上に嵌めれば、出来上がり。
奥様と2人で、「これって、売れるんじゃない?」と思ってしまうほど、質実な民芸家具している。