ドコデモ カギ~ッ!
今日(例により10数年前の今日です)のポリスとロイヤーです。
今日は朝から雨。
雨に出歩くのはいい気はしないが、窓から雨景色を眺めるのは、青空の晴天とは違った良さがある。
フィリピンでは、特に田舎では、あまり傘は使わない。
雨に打たれることをそんなに厭(いと)わない。
濡れても大して困ることはないからだ。
『今日は雨が降りそうだから、傘を持って出かけましょう。』というライフスタイルは、ここにはない。
さて、お店でもやっていれば別だが、この村の多数の家には、まずカギ・戸締りというものはない。
これも必要ないからだ。
ところが日本人がフィリピンで暮らすと、たいてい、いつの間にか鍵束が出来あがってくる。
なんでこんなにと思うほど。
ウチなんかは一応リゾートを目指しているわけだから、なおさらだ。
スペアキーの一部。
私と奥様が使う鍵束。
スタッフが必要に応じ持ち出すカギ・・1。
スタッフが必要に応じ持ち出すカギ・・2。
スペアキーも混ざっているが、現在でさえ、こんなにある。
こんな田舎のご近所様達に比べれば、ウチなどは“金持ちの家”?だから、どうしても必要になる。
油断さえしなければ、この辺りでは物が盗まれることは、めったに無い。
しかし、それにしても鍵をかけずに高価な物を放置して、善良な人達の“出来心”を誘うのは、盗むことと同じくらい罪な行為である、と私は思うのである。
しかし私フウテンの担当である、毎日の朝夕の鍵の開け閉めもこうなると面倒だ。
この度、また更に鍵がひとつ増える。
車用のゲートの隣りの木製の門扉。
今迄は、とりあえずチェーン付きの鍵でロックしている。
そこにちゃんとしたロックを作らないといけないのだが、延び延びになってしまった。
アイデアは前からきめていたが、材料が見つからなかった。
そのために構造を変更して、何とかメドがついた。
材料は以下・・・・
*直径16ミリ系の鉄棒。
これは村の鍛冶屋やクズ屋で安いジャンクを探したが、とうとう見つからなかったので資材店から1本(6メートル)購入した。
*直径10ミリの鉄棒、これはボロ屋(廃屋)から出たガラにあった。
*同じくボロ屋から出た10ミリ厚の鋼板(前に蝶番を作った残り)。
*水道管用の1/2インチ径の鉄パイプ。
*そしてパイプを木に固定するクランプ(セブ市のホームセンターを4軒回りやっと見つけた)。
図面を引いたが作業精度が低いので、仮止めしながら順次サイズチェックして加工していく。
(予めパーツを制作して組もうとすると、往々にして不具合が生じる)
適当な長さに切ったパイプと、丸棒をゲートに仮止めする。
採寸してから、細かなパーツをカットする。
全部外して、村の鍛冶屋に溶接してもらい、サビ止め塗料を塗る。
ゲートに施工する。
フットボルトも作った。
ゲートと同じエポキシエナメル・ペイントの黒を塗り、フロアにセメントを打って完成です。
これで、車用ゲート&人間様用ゲートの揃い踏み、と相成りました。
また少しだけリゾートらしくなりました・・・とさ。