ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

怒涛の巨匠・・・前編

創作活動中の巨匠:ドドン。



ウチには、大工の巨匠がいます。


甚五郎ならぬ、左利き(=左党=酒飲み)の“左 ドドンゴ郎”であります。


別名“巨匠ドドン”。



今まで、ウチの家具作りをほとんど一手に、引き受けてきました。


ただの酔っ払い大工という見方もありますが、こんな田舎では、ひょっとすると貴重な存在なのかもしれません。



前にも書いたと思いますが、フィリピンの田舎では日本のようにお金さえ出せば、不自由なく、なんでも手に入るということはまずありません。


家具も然りであります。


探せば地元の余裕のある人たちが買うのか、家具の製造販売業を営む工房もあります。


私共も、工房に行って見て来ましたが、値段と造りがつりあっていませんでした。


具体的に云いますと、頑丈そうですが、細工の技術が稚拙で雑なわりには値段が高い。


1日かけて、セブ市に行けば見栄えの良い各種家具がとり揃っていますが、安物は作りがチャチですぐ壊れそう、良いものはとても高価(日本より高い)で考えてしまいます。



結局、スタッフの仕事=収入を増やすことにも繋がるため、“家具は自作”という方向で今はやっています。


これによって、ドドンとアシスタント1~2名に継続的に仕事ができます。


働く意欲が足りない人が多いお国柄ですが、「地元のやる気のある人達に、チャンスと収入を」、という意識がいつも私の頭の隅にあります。



ドドンが使う唯一の電動工具は『サンダー』。



これは楽聖=奥様の電子ピアノ用。


合わせ(組み木)だが、ボロ屋の72年前の古材木利用、5センチ厚の赤ラワン材のムク板で作った。


お、重い。



こちらはお得意の椅子。


座面以外は、これも古材木製。



古材木方作った椅子の材料。



もうすぐ出来上がります。


いつもの応接セット用椅子。


少し背面の意匠を変えた。


コテージ2号用、4脚製作。


これも赤ラワン材、頑丈で重たい。


この椅子に限らないが、図面を書いて発注する私も、作るドドンもお互い慣れてきて以前よりミスは激減した。



疲れてきましたので、「後編に続く」とさせていただきます。

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