オカ〇ちゃんに声かけられた
フウテンおやじ妻です。
先日セブ市に用事があり、早朝、家の前からバスに乗りました。
(ウチから終点セブ市内のターミナルまで、3時間かかります)
席に座ろうとしたその時に、野太い、でも艶のある声で・・・・
『〇〇ちゃ~~~~~~ん(私の名前)』
と呼ばれました。
声の方向に顔を向けると、顔見知りのPでした。
彼は知り合いのフィリピン人の、幼馴染み。
話を聞くと、なんでもここから1時間ほど行ったところにある礼拝堂(マリア様の)に、お祈りをしに行くとか。
そこは、願いが叶う、ということで有名な場所らしい。
前回、彼がお祈りしたことも実現した、とのこと。
(へ~~、偶然じゃない?)
彼の目的地に到着するまで世間話、主に彼の“『ボーイフレンド』の話で盛り上がった私達。
会話は、女性がするそのものと全く同じ。。。
ちなみに彼の“彼”は、オーストラリア人で3月で60歳になるそうです。。
『もう~、彼ったらヤキモチ焼きだから~、電話かけてきてもすぐ怒るし~、大変なの、アタシ、ほっほっほ~っ。』
『アタシタチ、4月にオーストラリアで結婚するのよぉ~』
本当かいっ?
とは言いませんでしたが。
日本も最近は“カミングアウト”と称して、性同一性障害の方が、ご自分の素性をアピールするようになりました。
わざわざ“カミングアウト”をしなければならないのは、お国柄でしょうか。
タイやフィリピンは、“犬も歩けばオカマにあたる”くらいに、そんじょそこらに男性の姿をした“心は女性”がたくさんいます。
そういえば、タイのプーケットではあんなフウテンでさえ、
『あなた~、待ってぇ~~、私と遊びましょ~~』
と、どこかで人を喰ってきた? 真っ赤でハミでた口紅と、目の半分以上がアイライナーみたいな、化け猫のようなオカマちゃんに、バイクで追いかけられたほどです。
フウテンは、フルスロットルで逃げたと言っていました。
フウテンを追いかけるなんて、その化け猫オカマちゃん、よっぽど目が悪かったんでしょうか
珍しくフウテン、(アパートに帰った時)パニックに陥っていました。
さてここセブは、外見はまるっきり男だけど、表情やしぐさ、言葉遣いが女性らしい、というオカマちゃんが多いです。
私的には、マニラだと外見も女性、手術をして “付けるとこ付ける、取るところ取る”的、気合型完璧主義のオカマちゃんが、結構いると思います。
一度、私の、壁に画鋲のような胸を見て、優越感に浸った”彼女“は・・・・
ベロ~ン!
と自慢の”ブツ“を見せてくれました。
その”彼女“は、女優を目指していると言っていました。
”彼女“の顔をもう一度見て、私はいろいろとコメントしたい気持ちになりましたが、ぐっとこらえました。
人間、夢や希望を持つことはいいことです。
さて、私がバスで会ったPも、外見は筋肉質のがっちり型で、男性用のTシャツ、剛毛と言えるすばらしいすね毛がはえ、どこから見ても“男”です。
しかし、足元はゴールドの女性もののサンダルで、さりげなくアピール。
話すとすっかり女性。
手をひらり、ひらりさせ、時には髪をそれっぽく触り、体をしならせる。。。
まさに女性。
『あら、ちょっと失礼するわ』
と言って、横を向き、ぶおぉ~~んと鼻をかみました。
オカマちゃんたちを見ていると、本当に女性っぽくて、私にはいい意味で刺激になります。
自分の中で忘れかけていた、“女性のみだしなみ”を思い出させてくれます。
そういえばまだ日本にいる頃、何度かオカマやニューハーフに間違えられました。
人は、私のごっつい大きな手と女性とはとても思えない大きな足、そこそこある身長、更にがさつで、大雑把な性格を見て“こりゃ、男だ”と思ったそうです。
しかも、ノドからくる風邪をひくと、私の場合さらに声が低く変わってしまい、冗談で
「私、しげお」
と言うと、冗談が冗談ですまなくなる場合もありました。
楽だから、といってゴム入りズボンをはいたりしてはいけないのです。
夜寝る前に、面倒くさいからといって、化粧水もつけないのはやめたほうがいいのです。
丸1日、髪を結んだままでボサボサ、ではいけないのです。
バスでPに遭ったその翌日から、とりあえず、工事現場のフウテンアシスタントをしながらも、髪の毛がゾウリムシのようになっていないよう、一応気をつける私でありました。
2023年2月のフウテンオヤジの注:
例によって以上の記述は、~10数年前のことでございます。
2023年現在においては、『不適切な表現』や単語が見受けられます。
当時の事情と世情を鑑み、お赦し戴けると幸甚でございます。
それにしても、文中にあるように、彼の国々のオカマちゃんたちは、堂々と誇らしく人生を謳歌していました。