入れたぜ!贄(にえ)
(ここに入れた)
『人柱(ひとばしら)』というのを皆様もご存知だと思う。
建築物つまり住居や橋、堤防、お城、その他様々な構造物を作る際、その建造物の息災を祈願して、何がしかの生贄(いけにえ)を、肝心要めの所に埋め込んだというアレである。
さすがに始皇帝じゃあるまいし、生きた人間を埋め込むことは今どきはしないだろう。
フィリピンでもその類いの習慣はある。
これに関しては、このフウテンはアンビリーバブルな事(実際に行われた人柱事件)を、フィリピンで体験したのだが、あまりに生々しいので詳細は当稿では控える。
最近は、ニワトリやヤギの血を柱の基礎に注いだり、お守りを入れたりすることが多いようだ。
さて以前このブログで、ボロ屋の一部を撤去した事を話題にした。
実はその時もボロ屋の屋根裏から、そこの先住人が託した(と思われる)お守りを作業員が見つけたのである。
さて何だったでしょう?
それは、高さ3センチ程度の金色(おそらく真鍮製)の仏像であった。
95%カトリックの国で仏像とは・・・まったく意外だったが。
ちゃんとボロ屋の中にも、どこのフィリピンの家庭にも有るようなカトリックの祭壇があったのだから。
おそらくそのファミリーは、キリスト様やマリア様だけでなく、ついでにお釈迦様にも守ってもらおうという算段だったのだろう。
しかしカトリックにバツが悪かったのか、あるいは同じ場所だと神様同士が喧嘩すると思って、仏像を屋根に隠したのだろうか。
どちらにしろ、みさかいの無い信仰のようだ。
人のことは言えない。
実はこのフウテンもこの前、地中柱の基礎にセメントを流す時、私はエンボイに「何も入れないのか?」と聞かれた。
慌てて『ある物』を用意して、贄(にえ)と云うか『お守り』として基礎のセメントの中に埋め込んだ。
そして今回、2階のスラブを打つ際にも、また別の『ある物』を2階の床の中に埋め込んだのである。
物が何かは効力が薄くなるかもしれないので、秘密と言う事で勘弁して頂きたい。
だが、職人たちがそれじゃ効き目がないと言って、鶏を持って来て首をちょん切り、生き血を注いだ。
まぁ今回の物は、冒頭の画像を拡大すれば判るとしても、以前の地中の柱に私が入れたものは内緒である。
私は信心深いほうではないが、これで何らかのご利益があれば、儲けもの・・・と言っては神仏に対して畏れ多いだろうか。