ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

生命力は恐るべし



(某年某日)
フウテンおやじ妻、Mです。(本名Yです)


ここフィリピンは、良い意味でも悪い意味でも“驚きと驚愕の玉手箱”の国です。


約8年ほどこの国に住んでいます。




フウテンおやじが楽しそうに?ブログを書いているので、ちょっと私も。。。


最近の“びっくり”から。


皆さんご存知、ここは常夏の島セブ島。


年中暑いのです。(それでも最近は朝・夕涼しくなりました―気温25・6度ほど)


フウテンおやじが工事を始めたのは11月12日です。


まずはフェンス作りから。


しかしこの国では、ブロック塀には市の建築課の許可が要ります。


きちんと必要書類を用意し、役所に申請して許可代金などを支払うのです。


このように文字で書いてしまうと、まるでささっと終わったかのように思うのですが、そうでもありません。(今回は詳細は割愛いたします)


さて、その許可書。


晴れて取れると、許可書番号というのが発行されます。


正式に認可されて、フェンス工事をしているんだよ、という証明です。


フウテンおやじはその辺に落ちていた棒っきれを使って、ベニヤのきれっぱしに許可書番号を書いて打ちつけ土に刺した、とてもシンプルでなんとも貧乏ったらしい看板を作りました。




(おやじは作ってません、正確には“つくらせた”デス)おやじ曰く、あまり立派な資材を使うと、持っていかれちゃうから、と。。


それから約1ヶ月。
ボロ看板の存在は皆に忘れられ、一見巨大なゴボウのように見えるその棒っきれに“なつかしい。。。
食べたいな、キンピラゴボウ。。。
”などと最初の頃は思っていた私もすっかり忘れ、でもそのボロ看板は、自分の存在価値は保ちながら、ひっそりと工事現場を見守っているようでした。


そして、そしてです!


ついにボロ看板、いえ、棒っきれ、自己主張しました!


ただの棒っきれの存在だった彼が、フウテンおやじの看板棒担当になってから1ヶ月、ナニを考えたのか新しい芽をつけたのです!




ともすると、後ろの草の存在で見えない(あるいは彼なりにカモフラージュしているのか!?)のですが、写真のように正しい葉っぱをつけ、新しい木としての人生を再スタートさせたのです。


看板棒担当になったことで、彼にやる気を起こさせたのでしょうか?!

給与前借りのルール


先週とうとう、お約束の「給料前借り=チョウダイ!」=いわゆる『フィリピンアルアル』が、ワーカーから出たと言う話をしたが、その続編です。


クリスマスイブ。


給料日でもあるし、奥様Mと2人で現場着、16時30分。


あらかじめ、携帯メールで全員待っているように知らせておいたので、揃っている。





まず・・・・


前借りは・・・


*次の給料の50%まで


*払い終わるまで次回の前借りは無し



というルールを決めたと説明する。




そうしないとお菓子を欲しがる幼児のようにダダをコネるだろうし、際限がない。


また今後必ずと言っていいほど出てくる、『家族が病気!』などの理由による自己都合の借金、を避けるためだ。


そして一番大きな理由は、前借りがオーバーラップすると、こちらの計算がややこしいのだ。





全員納得してもらい(ノーチョイスだが・・・)、いよいよ本日のメーンエベント!


奥様Mが何日も前から準備していた、ワーカー全員と管理人ルイーラへのクリスマスギフトを渡す。


この国では、雇用者が被雇用者にクリスマスギフトを渡すのは、ほぼ常識。


それでも、日雇いの工事人にも渡すのは、余程の事がない限り普通はないと思う。


ともあれ、みな遠慮しつつも、ニコニコして受け取る。


おそらく工事現場作業をしていて、クリスマスギフトを貰ったのは、彼らにとっても初めての経験だろう。


まあ善しとしよう。