石が欲しい
シーウオール(海側の護岸)が曲者だ。
思ったよりと言うか、やはりというか、かなりコストが掛かる。
セメントが150袋くらい、砂がトラック6杯、砂利が3杯くらい必要なことは、覚悟していた。
問題は岩石である。
少なくとも、直径10~40センチ以上の大きさの石を大量に消費する。
まるで、お城の石垣のようなものだから。
建材店に注文すると、小型トラック1台分950ペソ、そこら辺にゴロゴロしている石が3000円もする。
もうすでに敷地内の石は、あらかた掘り返して使ってしまった。
足りない石を全部買うと、相当な金額になる。
かといって石を入れないと、今度はセメントの消費量が増える。
石も砂も砂利も、実は大量にあるのだ。
そう、前の海岸にいくらでもある。
しかしそれらを使う事は、表向きに法律で禁止されている。
フィリピン人なら当然のように使いまくるが、我々は外国人である。
同じ事をしても風当たりがずっと強いのだ。
悔しいけど仕方ない。
業者に注文しよう。
うちの土地の石をタダで上げるから、使っていいよ、と言ってくれる心優しい友人もいる。
大変あり難いのだが、そこで石を集める手間、それを運ぶ車の手配、積み降ろしのコストを考えると、買うのと大差なくなってしまうのだ。
特に石を積むと車が痛むので、普通の人は車を貸したがらない。
普通の人がダンプなど持っているはずはないし。
タダの石でも高値で買うしかないのか。
予算オーバーだ。
・・・アタマがイタイ。
きっと今夜もシャンプーすると、40本は毛が抜けるだろう。
まだ工事は始まったばかりだと言うのに。
これじゃ、終わる頃には私の頭はウブゲ頭になってしまうかも。
いや、石の悩みだから「石あたま」か・・・・。
『あっかコ~ナ~ぁ!、 キムイルこと、 おおきィ、き~んたろ~ぉ!』
『・!とぅ、出ました!一本足頭突き!』
知らない方ごめんなさい。
キムイルの原爆頭突きといえば、かたやココバットのボボブラジル。
私はもし石頭になったら、大木金太郎亡きあと、ボボ・ブラジルと頭突き世界一決定戦を戦いたい。
待てよ、ボボブラジルもとっくにいないか。
お2人の石頭の偉人に黙祷!