アンブレラはいらない
改めて申し上げます。
このブログは、以前、フィリピンで暮らしていた頃の記録をもとに記した”クロニクル=年代記”です。
プロフィールにあるように、2022現在、私は日本在住の高齢者です。
云わば、『年寄りの昔話』。
フィリピンの田舎で、長いこと暮らしています。
約20年間で、傘を差した時間と言うのは、全部合計しても10時間有るか無いかだと思います。
したがって、自分用の傘というものは持っていません。
では、私はいつも雨の中、傘もささずに歩いているか?と言うことになると、半分は当たっています。
もともとフィリピンの雨はたいてい陽性です。
ザ~っと降ってパッと止む、というスタイルですから、降り始めたらちょっと雨宿りしていれば済むことが多いのです。
それに私は、出歩く時はなるべく荷物を少なくしたいのです。
村内を歩いている限りでは、小銭以外、無一物ですから、濡れて困ることも無いのです。
で、フィリピンの人達はどうかと言うと、これも雨に濡れる事を日本人ほど厭(いと)いません、特にイナカでは。
かなり激しい雨が降ってきても、シャツや短パンを体に貼り付かせて、平気の平左で歩いています。
ひとつの理由は、着ている物のせいもあります。
男も女も着古した?Tシャツ・短パン&ビーサンが多いですから、濡れても、ど~ってことはないのです。
(以上、あくまで比国の田舎の話です)
欧米人も、日本人ほどは雨を気にしないように思います。
基本的に人体は防水仕様に出来てますので、雨を厭う理由は、着衣や持ち物が濡れるのを厭うからでしょう。
ウチのフィリピン1号などは、雨がザ~ッと降ってくると慌てて外へ飛び出し、3輪車で暴走します。
クラブハウスの一階テラスを、サーキットに見立てて?グ~ルグルと回ります。
ずぶ濡れになる事が、心地良いのでしょう。
『こやつ、フィリピン化してるな~!』とも思いますが、考えてみると自分も子供の頃、雨や水溜りが、気持ちよかったように思います。
子供のほうが大人より本能的ですから、本来、人間は水が好きなんですね。
まして、このフィリピンの気候では、びしょ濡れになると『カイカ~ン!』です。
よく言われるように、“SHOWER=シャワー”です。
さて“♪傘がない♪”といえば、陽水さんの歌ですね!
昭和47年ですか。
景気が悪く暗い時代の歌ですが、私には懐かしい時代です。
生ギター1本の弾き語りで、『 ♪だけども問題は今日の雨、傘がない♪ 』 と歌い上げます。
歌唱力には定評がありますが、若いころの、粗削りだが甘く張りのある歌声が、独特の“陽水の世界”を創っています。