お座敷つくってます・・・前編
工事を始めたお座敷です。
床面積は、縦12メートル、横4メートルの細長。
柱は、通し柱が10本、床下までの柱が5本です。
20センチ角のコンクリート製、ガンコな棟梁エンボイが、大きな基礎に鉄筋を必要以上にぶち込んであります。
オープンエアーの、あずまやもどきの、お座敷レストランとしては、おつりが来るほど、丈夫です。
地面に立てる木の柱は、いくら防虫処理しても99%シロアリにやられるので、ハナから却下。
構造用の椰子の材木を購入。
これで必要量の3分の1。
資材屋さんごとに値段はマチマチです。
安い資材屋さんを探して、大量買いでさらに値切ります。
堂々とシロアリ入りを売るのも、フィリピンスタイル。
熱帯では、生えている木でもシロアリが住んでいることも多い。
不良なヤシ材は、搬入時のチェックで返品交換させます。
さらに施工時にも、1本1本きちんと再チェックしてから使う。
床とトラスの枠組みは2×6インチ材。
梁材を、柱から出してある鉄筋で固定している。
このブログでおなじみ、リーダーのエンボイ。
フォアマン(棟梁)である。
うちのスタッフの中では、総合的に仕事ができるが、職人肌で石頭、たまに私もカチンとくる。
しかし、サンダース軍曹(←古っ!)のように、常に先陣を切って仕事に突撃する『大棟梁』。
彼は多くは語らないが、少年時代からの叩き上げの職人らしい。
私には、”生まれつきの職人”のようにみえるが・・・。
私が見ていなくても、エンボイは休まない。
私でなく、彼は手下に見せるためにサボらないのだと思う。
仕事が大好きな親分なのだ。
(すみません・・・長くなりそうなので、次回に続けさせていただきます)