ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

早朝、黒船が来た

目の前に現れた黒船!




朝のことであります。


『てぇへんだ!てぇへんだ~ぁ!』


現場から管理人おばちゃん:ルイーラが、朝粥の食事中に飛んできました。


『ニッパが来たから、買おう、買おう!』



ニッパ、つまり(工事が止まっている)お座敷の屋根を葺くための、ニッパ(ニッパ椰子の葉を編んだもの)を満載した船が、沖に現れたのです。



買う買わないは、こちらが決めることで、お金も決定権もないルイーラが、『買おう、買おう』というのは変な話なのですが、これぞ知る人ぞ知るフィリピンスタイルです。


ですから、まぁ問題ないでしょう。


ニッパのような天然素材の建材は、いつも出回っているわけではなく、資材店に注文しても無い時は無い、手に入りません。



お隣のボホール島の生産者が、セブ島の海岸線を船で流して売り歩く、歩くじゃなくて漂うですか? とにかく海岸線を船で行商するのです。


建材業者も実はこれらの船から買って、一般に売っているのです。


したがって、業者から買うより安く入手することが出来ます。


そのニッパの行商船が、ウチの前に突如現れたのでした。



「どうだ~!」と言わんばかりに。



ニッパを満載しています。


手前がウチのビーチの柵です。



ちなみに前回、1号コテージ用で資材業者さんから買ったニッパは、10枚当たり36ペソ(10数年前当時のレートで約70円)。


今回船から買った場合は、29ペソ(同じく58円)です。



ウチの『お座敷』のような大きい建物の場合は、何千枚と必要ですので、この違いは大きいです。


フィリピンでは、言い値でモノを買う人は少ないです。


上は当然、値引き交渉した後の値段です。


こういう値引き交渉には、フィリピン人スタッフをあてます。


われわれ日本人が前面に出ると、安くならないどころか、外人価格で高くなることもありますので、要注意です。


この国のお金持ちなどは、一流デパートのブランドショップでも、大幅の値引き要求をするという噂です。


お金持ちほどケチ・・・だからお金が貯まるという、日本的帰結ではありません。


この国では、お金持ちは生まれたときから死ぬまでお金持ち、貧困層はほとんどが一生貧しいのが普通です。


ですから庶民は案外、気前が良いのです。




買ったニッパ。



アップではこんな感じです。




ラッキーでした。


数日前に資材店にニッパを注文したところ、「ない!」と断られたばかりです。


今にして思えば無くてよかった・・・です。



しかしこれで気分はすっきり・・・というわけではありません。


この前お話した、同じく天然素材の竹材“ブトン”が、今だに!手に入らないのであります。


ブトンが無いと、屋根は張れません。



このニッパもブトンを手に入れるまで、倉庫で保管です。

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