ヤシの幼木のお引越し
コテージ2号用地の地ならし&縄張りで、今回は椰子(ココヤシ)の幼木が1本ラインに引っかかった。
立ち退きをお願いする。
まず掘り出す。
小さいので楽だ。
敷地内のよその場所に移植して、ドバドバと水を遣ってお終まい。
あとは熱帯の気候風土にお任せで、大丈夫だ。
手入れも肥料もいらない。
もう3年も経てば、実を付け始め、人に様々な恵みを与えてくれるだろう。
さらに5~60年もすれば、そろそろ寿命。
実付きが悪くなるか、高さが高くなりすぎると近隣に危険を及ぼす。
・・・そして切り倒され材木となって、ひと様の暮らしの役に立つ。
角材を取ったあとの残った木皮の部分でさえ、建材となる。
抜群の対候性と硬さ、防腐・防虫性があるからだ。
椰子の木は、私などよりずっと、世の為人の為に成るのだ。
俗に『虎は死して皮を残す』と言うが、椰子の木も同様だ。
最後までひと様の暮らしの御役に立つ。
ハンパ者の私なんぞは、娑婆とオサラバしても、無様(ぶざま)な屍(しかばね)以外、何も残せないだろう。