ビーチコテージ2号の天井回り
海はまぁまぁの様子です。
さてコテージ2号の天井と庇。
基本的にはコテージ1号と一緒なのだが、リビングにも天井を張ることにした。
(1号はベッドルームだけ天井を張った)
理由は、2号は1号ほどネイティブテイストを強く出せないからだ。
何故なら、こじんまりとした30㎡(ひと部屋当たり)という広さにリビングとベッドルームを作るので、天井を張らないと縦5メートル、横3.5メートル、高さ5メートルというやたらと高さのある変なリビングになってしまう。
開放感というのは、水平方向に広くないとあまり意味は無い。
吹き抜けにすると、上だけが広くてアンバランスなのだ。
角材で桟組した。
天井用に、2インチ角の角材をマスの目に貼っていく。
天井の高さは、リビング3.2メートル、ベッドルームとトイレ&シャワーで2.7メートル。
フィリピンでは普通だが、平均的な日本の住宅よりは、かなり高い。
庇の施工。
大棟梁エンボイ(手前)と塗装職人カミーロ(奥)。
四隅には、通風用の細工物を嵌めるので、予めサイズをとり枠を組んでおく。
防虫・防蝕剤、ソリグノム。
角材に、“ソリグノム”を刷毛で2度塗りする。
ソリグノムには、クリアー(無色)タイプと茶色のがあるが、私は迷わず茶色を使う。
ナゼか?
うちのスタッフのレベルでは、クリアーだと塗った所と未だの所が分からなくなり、塗り残しがあちこちにできるからだ。
まして2度塗りなど、絶対無理だ。
このソリグノム、最近ずいぶん値上がりしている。
以前は、1ガロン600ペソちょいだったが、今は800ペソ前後、見せによっては1000ペソちかい。
並のペイントのほぼ倍の値段がする。
(上は10数年前、当時のレートです)
工程としては、この後防水ベニヤをカットして貼り、アクリテックスプライマー(塗料の一種)を塗り、コンパウンドで隙間を埋めて、仕上げにエナメルペイントを塗る。
そして最後に照明器具を付けて終了である。
職業=ダイビングインストラクターの私が、何で何年もこんな事ばかりしているのか、時々頭が混乱する。
学生時代の、〇組での現場監督助手のバイトやらで、普通のダイブイントラよりは、建築が分かるからだ。
いわゆる”無用の用”というか、過去の自分が今の自分を助けてくれる。
畑違いだろうが、バカバカしいことだろうが、一所懸命したことで、無駄なことなど何もないということだろう。