タイル貼り(ラウンジフロアー)
クラブハウスの入り口階段のすぐ横に、突然現れた紫の花。
私は花の名に疎いので、なんの花か分かりませんが、こんなセメントのガラの中から生えて来るなんて、場違いと言っては花に失礼でしょうか。
おそらく短い命でしょうが、せっかく出てきたからには、”苦しきことのみ多かりき”と云われる、短い花の命を全うしてください。
さて、1階ラウンジのタイル貼りが始まった。
2階のバルコニーからの流れで、担当は、ロッキーとジェームスだ。
エンボイ&ドドンに続き、彼らもそろそろ『名コンビ』の域に達してきた。
(左はモルタル練り担当のヘルパー)
(ポジションがイイ、無口な二人だから、くっついてお喋りしながらなんてあり得ない)
(見るからに『いい人』のジェームズ)
このタイルはイタリア製だが、実はそれぞれのタイルの大きさは、ぴったり同じではない。
1ミリほど大きかったり小さかったりする。
それを同じ間隔で張っていくと、やがて継ぎ目がずれていく。
したがって、目地の幅でタイルがキチンと整列するように、調節していくのだ。
そこに技術の差が出てくる。
上手い職人は、タイルの大きさのほんのわずかな違いを瞬時に見切って、キチンと並べていく。
大きいタイルが続いたりすると、目地がなくなりあとでサンダー(電動カッター)でタイルを削ってやらないとならなくなる(見た目が悪い)。
水平を取ると同時に、そんな細かい芸も必要で腕の見せ所となる。
フィリピン人に多い『陽気なラテン系』は、タイル仕事には向かない。
(今回もフロアーのレベルの高いところがあった)
上の写真の場所、タイル(40センチ×40センチ)でいうと16枚分だ。
これをまたもや、コンコン、コンコンとコンクリート釘や斧、タガネではつる。
ジャックハンマーがあれば、1時間以内に終わるが、コンコンでやると、たっぷり2人がかりで丸二日。
と思ったが、それでも終わらず、サンダー(電動カッター)で切れ目を入れてからハツる。
3日でレベルがとれた。
この国は万事が万事、効率が悪くできている。
それでもどうやら、タイル貼りを終了した。
次は淡ピンクの目地セメントを入れて、拭いていく。
もちろん1枚1枚だ。
全面同じタイルでは単調なので、上の画像のように玄関タタキ用のタイル4枚1で組んで、3箇所にアクセントを入れてもらった。
年をとって根気が無くなってきたせいか、こういうコツコツ仕事は私フウテンにはできない、口は出すが手は出さない。